kiyoka.2007_03_18 RSSPLAIN

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[コラム] 日本語の『原因』、『リスク』という言葉は英語の意味とは異なる?

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原因とリスク、どちらも良い事よりも悪い事に対して使う場合が多いと思います。

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例えば、『その問題が起きた原因は?』『失敗するリスクを回避するには?』等のように。

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『その利益が増えた原因は?』とか、『納期が延期されるリスクは?』という使いかたをする場面は殆どありません。

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本当は英語では後者の使いかたも言葉の用法としては正しいのにも関わらずです。

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それだけ、世の中の出来事は良いほうに転ぶことがまれだということでしょうか。

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それとも、日本ではうまく行った時の備えや分析には価値が無いということなのでしょうか。たぶん、こちらが正しそうですね。

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はたまた、心配性のマインドセットを持つ国民性から来るものかも知れません。

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しかし、英語から日本語に翻訳された本には、そういう、結果として成功する場合の文脈についても『原因』や『リスク』という言葉が使われていることが多いように思います。

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やっぱりこれも、『責任』も『自己責任』と言い直さないとresponsibilityの意味が表現できないのと同じ様に、日本語になってしまっているということでしょうか。

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COMMENTじょりちょこ

大橋巨泉が、週刊現代の連載の中で「英語では、dangerは可能な限り避けなければならないものだが、riskはチャレンジには付き物であって、対策をこうじれば良いとされている。日本語ではどちらも『危険性』という意味であり、きちんと対策をこうじれば良いはずのriskも回避する方向で検討されがちだ」という意味の話を書いていました。

Paul Grahamが「私が初めてプログラムを書き始めたころ、それはBasicで書いていたのだが再帰を使いたいなどとは考えなかった。そんなものがあるとは知らなかったのだ。私はBasicで考えていたのだ。私は反復アルゴリズムしか知らなかったのだから、再帰を使いたいなんて考えられるわけがない」という指摘が、ここでも当てはまるのでしょうか。

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COMMENTkiyoka

じょりちょこさん、いつもコメントありがとうございます。

大橋巨泉もそんな事を言っておりましたか。

英語を勉強すると、単に英語が役に立つだけでなく視野が広がるというメリットがありますね。

日本語の意味の狭さを実感しつつ日本語を使うことができるようになります。

> Paul Grahamが「...」という指摘が、ここでも当てはまるのでしょうか。

当てはまるんじゃないでしょうか。

私はLispをやるようになってから、RubyやPythonでも、ここぞというところで関数型プログラミングを使える様になりました。

そのちょっとした視野の広さのマージンが有るのと無いのとでは、次の更なるマージンを獲得出来るかどうかに影響する気がします。

そして、そのマージンはどんどん雪だるま式に増えていくんだと思います。

最初のマージンがゼロだと、視野が広がるきっかけが運まかせになってしまう気がします。

かなり感覚的な話ですが...

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COMMENTじょりちょこ

日本語には日本語の良いところがあって、英語では表現できない部分もたくさんありますけど、技術的な文章や、契約的な文章など、物事と物事の関係をハッキリと表現したいとき、日本語は不自由だなあと感じることは多いですね。(逆に、物事をふわっと表現したいときには便利。)

最近、困ったこととしてはriskをidentifyするというときのidentifyがうまく日本語にできなかったことがあります。この文脈では、その特定のriskを他のriskから識別し、そのriskについて話題にしたいときに「それ」と特定できるように識別子を与えることを言っているのですが、日本語の「識別する」にはそこまでの意味はないですよね。「特定する」でも違いますし、せいぜいのところ「リスクの存在を確認し、個別化する」とでも訳すしかありません。同僚相手ならidentifyするで済みますけどね...

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