kiyoka.2008_05_05 RSSPLAIN

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[本][日本人] 「空気」の研究 

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日本人の気質について研究した本。

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なぜ日本人が『空気』に支配されてしまうのかという事について、かなり踏みこんで解明しようとしている。

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 4167306034  「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3)): 山本 七平
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身近な例を挙げて、空気とは何か、どんな性質があるかに言及されているが、

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その中でも私が、普段の生活で空気に支配されそうになった時に、それに対処する上で

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役に立ちそうだと思える事柄を箇条書きにしてみた。

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論理やデータと空気では空気の方が強い。
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いくら専門家が論理的過程を得て結論を出しても、『あの空気ではそうせざるを得なかった』で空気の勝ちとなる。
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空気のせいにしてしまえば、誰も責任をとらなくても良い
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その決断をしたトップに『なぜあんな決断をしたのか』と後で聞いても、『あの空気では...』という具合に空気のせいにできるし、それが許されてしまう。
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空気に支配された組織が起こす間違った活動は、取りかえしがつかないレベルにまで到達するまで方向転換できない。
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戦艦大和の出撃を中止できなかった例がある。
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空気の大きいヤツのことを『ブーム』というのではないか
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結局日本人が、なぜ空気に支配されやすいのかは宗教的な側面が大きいという話だが

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その辺はちょっと小難しいので、ここではパスする。

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(参考に書いておくと、神の数が1なのかnなのかの違いによるものだそうだ)

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とりあえずは空気というものの存在と、まずはそれが何者かということを把握できるという点だけでも一読の価値があると思う。

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ところで、この本が書かれたのは1983年ということで、もう20年以上が経過している。

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にもかかわらず、言説が全然古くなっていないのには驚く。今日でも全くもって通用する内容だ。

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それは結局のところ日本人の方が全く変化していないということだろう。

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最近の思考停止している政治も結局、空気に支配されていて水を差せない状態に成るのではないか。

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『地方格差は悪、平等は善』という言葉とか、『世代で医療に差をつけるのはもってのほか、あってはならない』とか

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空気が邪魔して論理的なトレードオフができない状態にはまりこんでいるのではないか。と思う。

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たぶん、日本に鳥インフルエンザウィルス(H5N1型)が広まったとして、ワクチンが全国民に

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行きわたらないことが分かった時、どんな決断ができるか。

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論理的に考えれば、将来がある若い世代を優先して、ワクチンを配るか、体力の弱い高齢者を優先するかなど

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議論の余地があると思うが、日本の政府はどうなんだろう。マスコミに煽られて数が足りないという現実はうやむやのままに、

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平等に配布しないなんてありえないという空気に支配されるという恐ろしい結末もあながち無いとも言えない。

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最後に日本人がこの空気の支配からどのように脱出して来たかは別の機会に記したいと書かれているので、

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その本を探し出せたら、また感想を書いてみようと思う。